小粒納豆 粢(しとぎ)
粢(しとぎ)という言葉には、一般的には「お米を主体とした加工品」という意味で用いられていますが、一方で「神様にお供えする穀物」という意味があります。
金砂郷食品株式会社では、まず、純粋においしい納豆を作るためには何が必要か?を考えました。
金砂郷食品の考える
「おいしい納豆」の定義
- ほのかに大豆の風味、甘みが感じられる事
- 納豆菌により大豆が十分に発酵し、一面に白い被り(かぶり)が見られること(製品出荷後は熟成が進みますので、表面は徐々に変化していきます)
- 大豆表面が僅かに発酵過程で収縮し、程よいしとどが保たれている事
- 大豆に程よい食感が残りつつ、やわらかくなめらかである事
神様にお供えする気持ちで
まず、納豆に適した本当においしい大豆はなにか?
次に、大豆や発酵法に対して、本当においしいたれ、からしとは何か?
最後に、よりよい素材に対して、本当に適した発酵法とは何か?
以上3点を、社員全員でアンケートや試食を通して開発し、ここに、「神様にお供えする気持ちで製造する納豆=粢(しとぎ)納豆」を完成させました。
今後とも現在の製造方法に甘んずる事無く、より良い製造方法を追求し、更なる粢納豆の改良に日夜取り組んで参ります。
金砂郷食品の考える「おいしい大豆」を追求して
納豆に適した大豆は、主に糖質(納豆菌の増殖に必要)が多く、豆を煮る時や製造途中に、大豆の表皮がやぶれないことが条件と考えています(但し、皮が固すぎてもよくありません)。
今回採用した「北海道産ユキシズカ」は、この条件に合致し、豆の大きさも小粒で程よい触感と食べやすさを兼ね備えています。またダイズシトセンチュウという大豆の最重要病害虫に対する抵抗性を持ち合わせており、倒れにくいため栽培しやすく、耐冷性にも優れていることから、北海道広域で栽培でき、今後国産納豆用大豆の安定供給に貢献すると言われています。
また、裂皮(れっぴ)の発生が少ないことから、金砂郷が得意とする長時間発酵熟成には最適と言えます。北海道の大地ですくすく育った健康な大豆が、粢(しとぎ)納豆の命とも言えます。
大豆に合うたれ、からしを追求して
ユキシズカの豆本来の味も考慮し、従来のたれからしよりも、さらに大豆との相性を追求して参りました。そして大豆の味を際立たせるものを探し、全国の醤油の試食からスタートしました。数多くの醤油の中から厳選し、最終的に全社員(100余名)アンケートを実施しました。
そして、「本当においしい」と感じるものを追求した結果、東北地方の醤油をベースにしたものに落ち着き、伝統的な醤油感を大事にしながらも、切れ味あるすっきりとした味わいになりました。化学調味料、合成保存料を使用しておりませんので、お子様やご高齢の方も安心してお召し上がりいただけます。
からしは、からし本来の味が残る「和からし」を採用し、すっきりとしたたれと共に、大豆の甘さを引き立てています。
粢(しとぎ)納豆の召し上がり方
まず、たれからしを入れる前に、納豆だけで是非一口召し上がってください(10〜15度くらいがおいしい目安温度です。冷蔵庫から出して少し経ってからがおすすめです)。ユキシズカのほのかな香りと甘さがお口の中に広がることでしょう。
次にたれを入れてまた一口、大豆との相性をお楽しみください。
最後に、からしをお好みで入れて(からし無しでもおいしくいただけます)、納豆本来のおいしさを是非ご堪能ください。