「品質保証」の仕事は、以下の4つに大きく分けられます。
上記の1つ1つが「安全で安心な製品を製造している」事を保証する為に必要な業務です。
日々工場内の衛生状況を確認し改善を指摘することは勿論のこと、外部の調査機関と連携して改善点をチェックし、専門業者による虫対策を講じることも必要です。工場内と外部業者との日程調整をし、製造に支障のでない対策を実施する事が求められます。
新しい製品の製造、製品のリニューアル、法の改正に伴う表示等の変更が発生した際に必要な業務です。食品のパッケージに記載されている情報は、お客様にとってとても大切なものです。食品に含まれている栄養成分、原材料、そして食べる側の命に関わるアレルギー表示など、確認と推敲を繰り返して正確な情報を記載しなければなりません。
また、製造が終わった商品や切り替えに伴う古い資材(容器、たれ、からし)の管理も発生します。古い資材を使用した間違った製品が流出してしまわない様、データ上での管理と現物の管理を実施しなければなりません。
食品製造する上で各工程に様々なルールを設けていなければ、品質の維持はできません。温度、水量、資材の種類などから、実際の作業方法、機械の動かし方や作業前後のチェック方法まで。基準となるルールを決めておく必要性は多岐にわたります。そのルールは作業者が守るものなので、作業者と相談の上で決定しなければなりません。
また、製造する際のルールだけでなく「@工場内の衛生環境改善と維持」をする為のルール設定も必要な業務です。清掃の頻度、確認方法、改善方法など、こちらも作業者と相談の上、実施可能なルールを決めなければなりません。
上記1〜3までの業務を日々実施していくことで、4製品の品質改善、維持につながります。品質保証担当として、日々最低限やらなければならない業務を時系列順で列挙してみます。
10:00
10:00〜
10:30〜
11:00〜
11:30〜
12:00〜
12:30〜
13:20〜
14:00〜
15:00〜
15:45〜
16:00〜
16:15〜
17:00〜
17:30〜
17:45〜
18:45〜
19:00
※上記以外にも、工場内でのトラブル対応やお客様からのクレーム対応、新商品用の大豆テストなどがあります。
お客様からのクレーム対応も品質保証担当の大切な業務です。「5W1H」という言葉をご存知ですか?クレームの一つ一つに対して「いつ・誰が・何処で・何を・なぜ・どのように」を考え、原因や理由を追及する必要があります。それをすることで、ようやく再発防止対策を講じるスタートラインに立つことができます。クレームに対する返答をして、再発防止策がうまく機能して初めてクレーム対応になります。
上記の日々最低限やらなければいけない業務の一つ一つに、品質確認と改善、維持に必要な要素が含まれています。一つ一つの積み重ねが商品の品質維持に繋がっています。
日々の業務の中で観察力を働かせ、些細な変化に気付く事、気付いた事に対して疑問を持ち改善する力が必要です。
以上が約1年間品質保証担当として勤務し、実感した「品質保証」に求められる業務です。
自分がリニューアルに関わった商品、試作段階から関わった商品が世に出て、ひょんなところから商品の感想を聞けたりする嬉しさは正に「やってみなければ分からない」事だと思います。業務の大変さに比例して喜びと充実感は大きく、とてもやりがいのある仕事です。
金砂郷食品 株式会社
品質保証室